しまなみ⑤ 瀬戸田サンセットビーチでスマホを落とす(後編)

宿のチェックインは17時。

このとき、16時30分。

 

あと少しで宿!というところで自転車を止め、

スマホでルートを確認しようと

リュックの中を探したのですが…

 

 

わたし「…あれ、」

 

 

 

 

 

スマホが、ない…」

 

 

 

「いや、ないわけないよな」

 

「そんなわけは、ない笑」

 

「おかしいな」

 

「そんなはず…」

 

 

 

「ない………」

 

 

 

「どうしよう…」

 

 

今までスマホを落としたことはないのに、

まさか旅行先の島で失くすなんて。

 

青ざめているわたしに、

のんちゃんが声をかけてくれました。

 

 

「わたし、先輩と一緒にスマホ探します!

ㅤどりちゃんとちゅーんに先に

ㅤ宿に向かってもらうのはどうですか?」

 

 

わたし「お願いします……」

 

どりちゃん・ちゅーん「了解です!」

 

 

朝から合計30km自転車で走っており

全員の身体に疲労がきていたにも関わらず

のんちゃんが来てくれて心強かったです。

何度も謝り、礼を言いました。

 

 

のんちゃん「どこで落としたか、心当たりはありますか?」

 

わたし「おそらく、瀬戸田サンセットビーチで写真を撮ったときだと思う」

わたし「もしくはビーチ以降の道で、リュックのポケットから落ちたのかもしれない」

 

のんちゃん「それでは一旦ビーチまで戻って、ビーチになければ来た道をゆっくり見ていきましょう!」

 

 

のんちゃんが冷静だからか、

夕方の瀬戸内海がおだやかすぎるからか、

さっきまで慌てふためいていたのに

「たぶん見つかるだろうなぁ~」

と、少し楽観的になっていました。

 

 

わたし「ごめんね、こんなことに付き合わせて」

 

のんちゃん「大丈夫ですよ!その分もっといい夕陽が見れますよ^^」

 

のんちゃん、いい人すぎかよ……(ノД`)・゜・。

 

 

 

 

と、そこに前方からサイクリスト二人組が

向かってくるのが見え、

わたしはすかさず手を振りました。

 

  

「すみません!すみませーん!」

 

 

ふたり「......」

 

 

ふたり「Sorry, we can't speak Japanese」

(ごめんなさい、日本語話せません)

 

見たところ、東南アジア系の方でした。

 

 

わたし「あー…」

 

 

わたし「Did you see an iPhone? 」

iPhoneみませんでした?)

 

 

ふたりiPhone!?」

 

 

ふたり「No...」

 

わたし「オーケー、センキュー」

 

 

 

のんちゃん「…国際交流しましたね!笑」

 

わたし「こんな形で起こるとは…」

 

 

わたし「でもたぶん、途中の道には落としてないね」

 

 

 

さらに加速し、爆走します。

20分足らずでビーチに着きました。

思ったより高かった。

 

サッと駐輪し、バッと案内所まで走っていくと

ガラス越しの落とし物コーナーに、

ローズピンクのiPhoneがありました。

 

  

「すみません…それ…わたしのです…」

 

 

案内所の方「こちらですね!見つかって良かったです」

 

 

あっさりと手元にiPhoneが戻ってきました。

 

はぁぁーーーこわかった!!!

やさしい誰かが拾って届けてくれたんだなぁ。

 

 

 

16時53分。

 

宿に確認したところ

「遅くても17時半に着けば大丈夫ですよー」

と言われたので、少しだけビーチにいました。

「サンセットビーチ」という名前の通り、

本当に夕暮れの時間になってしまいました。

 

 

「これは、せっかく来たんだから昼間だけじゃなくて、ちゃんと夕陽も見て行けよ!!ってことですかね…」

 

「そうかもね…」

 

「海に呼び戻されましたね…」

 

「そういうことにしよっか…」

 

 

美しい夕陽でした。

 

 

1回目に来たときに浜辺にいた家族は、まだいました。 

 

 

 

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